やまゆうのビール

やまゆうのビール

長野県のビールを探求します

水を愛してビールを醸す!穂高ブルワリー!

どうも。やまゆうです。

 

 今回は取材させていただいたのは長野県安曇野市でビールを作る穂高ブルワリーさんです!!

何といっても水がいい穂高でどんな思いでビールを作っているのか。

そこに迫っていきたいと思います!

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取材をお受けしていただいたのはビール醸造から管理まで担当していらっしゃる河西喜義さんです。

穂高ブルワリーを11年も支えていらっしゃる寡黙なジェントルメンです。

 

 穂高ブルワリーって!?

長野県安曇野市穂高の地にカフェ・レストランと併設のブルワリーです。

1997年創業で、当時長野県で7番目の開業でした。

穂高ブルワリーではドイツ式のビールがメインとして作られています。

特に、アルトとケルシュのビールはジャパン・アジア・ビアカップで受賞されており、大変人気があります。

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左:ケルシュ 右:アルト

その背景として欠かせないのはやはり、北アルプスの雪解け水からくる美味しい天然水を汲み水として使っていることでしょう。

安曇野と言えば水の名産地でもあります。

大王わさび農園もあり、水のレベルの高さがうかがえます。

そんな最高にうまい水を届けたい。

その思いから、親会社である(株)エイワさんが当時のオーナーの意向もあり、醸造所を作ったそうです。

ちなみに、(株)エイワさんは醸造所のすぐ隣にあり、その中ではマシュマロを作っています。

工場で使っている水も天然水の汲み水を使っているんですよ!

 

工場の中へ

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たくさんのタンクが並ぶ醸造室。

ここの管理をほぼ全て河西さんが一人で行っています。

人ひとりが軽々入ってしまうタンクを管理するのは楽なことではないはず。

 

麦芽も見せてもらいました。

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六種類の麦芽がずらり!

匂いだけではあまりどれがどれなのか見分けがつきません。

しかし、ちゃんとそれぞれの麦芽にはスタイルに合わせたものがあります。

こだわり抜いています。

 

ちなみに、一番最近導入されたのがこちら。

樽洗浄マシーンです!

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樽の取り扱いをしているところはどこも洗うのに苦労していると口を揃えます。

何工程もあるうえに、洗い残しなどがあると雑菌が繁殖してしまいます。

それらの作業を一手に引き受けてくれるこのマシーンの存在は本当に助かっているそうです!

これから樽での販売を考えている醸造所がありましたら、ぜひ洗うことも考えてマシーンを取り入れることをおすすめします。

穂高」を届けたい。そのために…… 

穂高ブルワリーさんでは市と農園と協力し、ホップの生産を始めています。

現在作られているビールにも一部使われています。

本当にいい匂いが香ってきます。

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こちらがそのホップ!

 

でも、ホップは意外と多くのブルワリーが着手しています。

特に長野県は多く、気候がホップの栽培に適していることが挙げられます。今は岩手県でそのほとんどを生産しているキリンビールさんのホップを、実は長野県で作っていたことがあるんです。

そういう経緯もあってか多いです。

しかし、その点、穂高ブルワリーさんは一味違います。

長野県産の麦芽にも挑戦しているのです。

当初、長野県の涼しい気候では麦芽の生産は難しいと言われていました。

しかし、「ぜひとも地元の麦芽を使ってほしい」という声に応え、麦芽の生産に挑戦を始めました。

環境というハンデを抱えながらも、声に応えたいという想いからの挑戦。

大きな不安もあったと思います。

しかし、その麦芽は多くの方の思惑を良い意味で裏切り、意外にもうまく育ったのです。

現在はまだ使用している麦芽全体の一割ほどだと言いますが、将来的には100%穂高の素材で作ることを目指しています。

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飲みごこちのすゝめ

河西さんは業界に25年携わっています。

 そんな河西さんに穂高のビールをどんな風に飲んでもらいたいかお聞きしました。

色んなシチュエーションで楽しんで飲んでもらいたい。

飲む人にはそれぞれの人生があり、無数のシチュエーションがある。

だからこそ、そのシチュエーションでのビールを楽しく飲んでもらいたいとおっしゃっていました。

そこには河西さんのクラフトビールの捉え方も関係しています。

クラフトビールの良さについて、

クラフトビールの良さは選べる楽しさ。たくさんの種類のビールがあり、たくさんのスタイルがある中で、自分の好みの味を探してほしい。

とのこと。

シチュエーションに合わせたビール選びができるということは本当にありがたいことなんだなと実感しました。

最後に、

「ビールを探せるなんていい時代になった」

とおっしゃっていたのがビールの変遷を感じ、個人的にとても印象深かったです。

 

最後に

 いかがだったでしょうか。

穂高ブルワリーさんの気持ちが伝わっていたら幸いです。

 

たくさんの方と協力し、新しい試みに挑戦するというのは本当に大変なことです。

しかし、ぜひとも成し遂げてほしい。

地元産100%のビールが完成したら一目散に連絡を頂きたいくらいです(笑)

ビール自体の生産もこれからも増やしていきたいということなので、これからの動きに目を離せませんね。

これからもどんどんおいしいビールを作っていただけることを、心から祈ってます!

そして、今回を気に穂高ビールが気になった方はぜひとも穂高ブルワリーさんに足を運んでみてください。

併設のカフェ・レストラン「ラトリエデサンス 」で飲み比べもやっています。

お土産も充実しているのでおすすめです。

 

 

最後の最後に。

取材を受けてくださった河西さん、ありがとうございました!

作業の手を止めてまで説明していただけたおかげでこの記事を書くことができました!

そして、穂高ブルワリーまで車を出してくれたM先生、ありがとうございました!

皆様の協力のおかげでこの活動を続けられています。

 これからもどうかよろしくお願いします。

 

次回もお楽しみに!